薬は上手に使うことで痛みを緩和してくれたり、症状を軽くしてくれたりします。時には完治にまでもっていってくれる非常に優れた物ですが、どうしても切り離せないデメリットとして副作用があげられます。特に気を付けなければならないものとしては、パーキンソン病に症状が似たパーキンソン症状です。パーキンソン様症状とも呼ばれるこの症状の要因になるものはいくつかありますが、特に多いのが、抗精神病薬の服用を起因として、ふるえ、こわばり、無表情といったパーキンソン病特有の症状をきたすケースです。
他にも抗うつや吐き気止め、てんかんから、降圧剤の一部でも、パーキンソン症状を引き起こす副作用が現れる場合があります。こうした症状を起こさないよう、あらかじめ予防のために服用する薬が処方されることがあります。服用をやめると、だいたい数か月で回復してきますが、中にはずっと飲み続けないといけないケースから生じることがあり、これはなかなかに厄介です。
ただし、今はたくさんの種類ができてきていますので、身体に合うかどうかを実際に服用して探りながら、できるだけ副作用が出ない、もしくは軽いもので治まるものにするよう、主治医とよく話し合うことも大事です。